物流環境大賞

日本物流団体連合会では、平成12年6月、物流部門における環境保全の推進や環境意識の高揚等を図り、物流の健全な発展に貢献された団体・企業または個人を表彰する「物流環境大賞」を創設いたしました。
これは、近年、物流分野においても環境との調和がますます重要となっているという現状から、物流部門において、優れた環境保全活動や環境啓蒙活動、あるいは先駆的な技術開発などを行なうことにより、環境負荷軽減の面から物流業の発展に貢献された方々を表彰する制度です。

第15回(平成26年度)表彰受賞者の概要

物流環境大賞
受賞者 ヤマト運輸株式会社
功績事項 自然エネルギーを利用したターミナル施設「羽田クロノゲート」の建設を含む環境保護活動

ヤマトグループは、社員一人ひとりが取り組む環境保護活動を「ネコロジー」と総称している。ヤマト運輸(株)はその活動に「施設」の面からも取り組み、大型物流ターミナル「羽田クロノゲート」の建設に伴い、様々な環境施策を取り入れた。施設の設計段階から風、太陽光などの自然エネルギーを活用した空調や照明を取り入れ、太陽光発電設備を設置することで、既存の施設と比べ約46%のCO2削減を可能とした。敷地内の地域貢献エリアでは、自然環境と調和し様々な生態系を育む「和の里」も設けている。
現在、物流ターミナルの見学コースに月間約2,500人を受け入れており、物流における環境対策などについても広く理解してもらう取り組みを進めている。

物流環境保全活動賞
受賞者 該当なし
功績事項

物流環境啓蒙賞
受賞者 該当なし
功績事項

物流環境負荷軽減技術開発賞
受賞者 株式会社豊田自動織機
功績事項 DPFレス産業用クリーンディーゼルエンジン「トヨタ1KD」の開発

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べ、熱効率が良いため燃料消費量が少なく、CO2排出量を抑制できるという利点がある一方、PMやNOxの排出量が多いという欠点がある。PM排出規制に対応させるため一般的にDPFが用いられるが、捕集したPMを燃焼する必要があり、燃費が悪化してしまう。
(株)豊田自動織機はこれらの問題を解決するため、NOxの排出を抑えながら、DPFを使用せず、本体の燃焼改善のみでPMの発生を抑制するエンジンを開発した。このエンジンは、従来型と比べPMの排出量を約90%抑制し、日米欧の最新の環境基準をクリアするとともに、燃費を約23%向上させることで、排ガス対策と燃費改善を両立させた。


受賞者 神鋼物流株式会社
功績事項 機関車アイドリングストップシステムの開発

神鋼物流(株)は、(株)神戸製鋼所加古川製鉄所の構内鉄道輸送を行っているが、機関車のエンジンが常に運転状態になっていて、停止させることなく運用されていることに着目し、機関車アイドリングストップシステムを開発した。
開発に当たっては、エンジンの再始動に失敗し作業に遅れをきたすと工場操業への影響が大きいため、再始動の信頼性に重点を置いたシステムとした。このシステムの導入により、年間約1,100トンのCO2排出量削減を可能とし、併せて燃料費約2,500万円(年間)のコストダウンに成功した。

物流環境特別賞
受賞者 日本通運株式会社
功績事項 使い捨てから再生へ  〜航空貨物コンテナ作業用ボールデッキステージの部品の再利用による資源の有効活用〜

日本通運(株)は、羽田空港支店国内貨物中継課における作業の効率化のため、ボールデッキステージを導入している。ボールデッキステージには13,000個のボールが使用されているが、劣化のため年間約1,200個を廃棄し、新品と交換する必要があった。
この無駄に着目し、使い捨てではなく再生可能なボールをメーカーと共同で開発した。この取り組みにより、2年に1度のメンテナンスを行えば長期間利用し続けることが可能となり、資源の有効活用とコスト削減、廃棄物の減少を実現した。


受賞者 日通商事株式会社
功績事項 40フィートウイング型国際海上コンテナによる物流効率化と環境にやさしい輸送システムの提案

トラック輸送ではウイングボディを利用したサイド荷役が普及しているが、国際海上輸送については海上コンテナの構造上、妻側荷役をせざるを得ず、荷役効率や梱包面で運用上の課題があった。
日通商事(株)は、これらの課題を解決するため、サイド荷役が可能なウイング型国際海上コンテナを開発した。これは、ISO等の国際基準に準拠しており、通常の海上コンテナ同様の運用が可能である他、ウイングの開閉動作には、特別な外部電源を必要とせず、市販のハンドドリルを用いれば足りる。
このコンテナにより、国際コンテナ輸送の効率化が期待されるほか、国内海上輸送への活用が可能となれば、モーダルシフトの進展も期待される。

日本物流記者会賞
物流連会長特別賞

お問合せ先

一般社団法人 日本物流団体連合会 物流環境大賞事務
〒100-0013 東京都千代田区霞ヶ関3-3-3 全日通霞ヶ関ビル5階
電話:(03)3593-0139 / FAX:(03)3593-0138
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過去の受賞者概要

第18回(平成29年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第17回(平成28年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第16回(平成27年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第15回(平成26年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第14回(平成25年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第13回(平成24年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
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第9回(平成20年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
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第2回(平成13年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
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