物流環境大賞

日本物流団体連合会では、平成12年6月、物流部門における環境保全の推進や環境意識の高揚等を図り、物流の健全な発展に貢献された団体・企業または個人を表彰する「物流環境大賞」を創設いたしました。
これは、近年、物流分野においても環境との調和がますます重要となっているという現状から、物流部門において、優れた環境保全活動や環境啓蒙活動、あるいは先駆的な技術開発などを行なうことにより、環境負荷軽減の面から物流業の発展に貢献された方々を表彰する制度です。

第11回(平成22年度)表彰受賞者の概要

物流環境大賞
受賞者 佐川急便株式会社
功績事項 物流パフォーマンス(CO2)の見える化に向けた情報提供

不特定多数のお客様の荷物を同時に輸送する宅配便輸送であるため、メーカー物流でよく見られる貸切輸送とは異なるため、CO2排出量の数値を算出するのは難しい。しかし、従来から保有する追跡システム・路線管理システム等からお客様ごとの対象データを集計することで、実態に近い情報提供が可能。お客様へ提供する情報は、請求伝票の明細と同じ単位で提供しており、お客様側では請求書とのつき合わせが簡単であることから、非常に喜ばれている。

物流環境保全活動賞
受賞者 有限会社上十青果 / 八戸通運株式会社 / 日本貨物鉄道株式会社 / 東急車輛製造株式会社 / 日本石油輸送株式会社【共同申請】
功績事項 十和田産生鮮野菜の輸送を冷凍トラック輸送から冷凍・高性能 断熱冷蔵コンテナを使用した鉄道輸送へのモーダルシフト

エンジンを積載した冷凍コンテナと同等の輸送品質を確保できる高性能断熱冷蔵コンテナ「スーパーUR」を東急車輛製造と日本石油輸送で共同開発し、平成21年度から実用化。東北地区から九州地区までの約 1,600kmをトラック輸送だった生鮮野菜を八戸通運・JR貨物・日本石油輸送は、上十青果へモーダルシフトの提案。実施後は、CO2排出量を大きく削減。

物流環境啓蒙賞
受賞者 社団法人東京都トラック協会
功績事項 グリーン・エコプロジェクト推進活動事業

継続的なエコドライブ活動を行うため、参加会員事業者の車両ごとの車検証データをもとに、ドライバーが月次走行管理表を記入し、そのデータをもとにデータベース化。CO2排出量などの基礎となる燃費データを構築し、毎月の各種データに基づく解析結果を参加会員事業者に提供。また、レベルにあわせたセミナーを開催し、一人ひとりの意見が聞ける少人数制での経営者・管理者教育を行い、従業員・ドライバー教育にも役立つ環境づくりを支援している。

物流環境負荷軽減技術開発賞
受賞者 株式会社豊田自動織機
功績事項 ハイブリッドフォークリフト「ジェネオ ハイブリッド」の開発

国内フォークリフト市場における電動式フォークリフトの比率は過半数を占める一方、積載荷重3トンを超える電動式フォークリフトの比率は数%。燃料消費量の低減・CO2排出量の低減の両面から、環境性能向上に対する市場ニーズは高いという市場動向を踏まえ、環境性能・実用性を高い次元で両立するフォークリフトの開発を行い、世界トップクラスの燃費性能を実現。従来車に対し、燃料消費量を 50%、CO2排出量も 50%低減することができた。

物流環境特別賞
受賞者 日信工業株式会社
功績事項 箪笥梱包輸送方式による業務改善と環境対応

物流業界の共通課題、非効率な空気輸送、低能率な積み替え乗せ替え、フォークリフトによる排気ガス汚染、多種多様な専用梱包材、大量の廃棄物の出る実態。これらが全二酸化炭素排出量の 20%を占める大きな原因と考え、改革に取り組む。日本古来の伝統家具である箪笥を応用し、台車、パレット、容器、仕切り、パット及び梱包材、梱包副資材を統合共用化し、台車サイズにコンパクト化し、更に輸送コンテナ化し、これに製品を収納して運ぶ方式を開発・実用化した。


受賞者 三井倉庫株式会社
功績事項 大阪茨木レコードセンター建設における、免震構造・省エネ設備採用によるCO2排出削減の取り組みと積極的な緑化計画による地域への貢献 ほか

省エネ対策で、電気ヒートポンプマルチパッケージ個別空調機器、人感センサー等の採用で、消費電力の大幅な削減。耐久性は、抗頭免震構造を採用。外壁型枠の転用、鉄筋先組工法の採用により、工期短縮・型枠材料・仮設資材削減を目指した。ヒートアイランド対策として、既存緑地の保存を図り、敷地の約13%を緑化する計画とした。4か所に保管中の貨物(書類)を2か所に集約、集配送回数を減らし、施設内で廃棄書類溶解処理を行い、廃棄業者への運送回数を減少。


受賞者 プロロジス / 株式会社フジタ / 株式会社NTTファシリティーズ【共同申請】
功績事項 太陽光発電の導入などの取り組みにより環境負荷を低減した大型物流施設「プロロジスパーク座間?」の開発

「プロロジスパーク座間?」開発に当たり、環境への配慮がこれまで以上に要求される社会情勢とともに、周辺に住居が多い立地を考慮し、地球・地域環境レベルで重点的に取り組み、建物設計施工担当の(株)フジタ、太陽光発電システム設計施工の(株)NTTファシリティーズと協力し、環境負荷の少ない施設づくり、周辺環境や利用者にやさしい施設づくりに配慮した施設を開発。CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)Sランク認証取得。


受賞者 日本通運株式会社 / 川上産業株式会社 / 株式会社岩井化成 【共同申請】
功績事項 気泡緩衝材「プチプチ」の循環リサイクルの輪

国内引越では反復資材の再利用を推進してきたが、海外引越では長い時間と距離に耐えうる梱包が必要。片道輸送で梱包資材の再利用は困難だった。そこで、3 社共同で、食器などの梱包に利用し、開梱後はごみとして処理していた「プチプチ」を再生し、再度引っ越し作業で使用することを目的に取り組みを開始。ごみ(廃棄物)が資材(価値あるもの)に再生。従来品より、コシがあり、丈夫なものに再生化できた。コスト、CO2排出量の削減に大きく貢献。


受賞者 下関商工会議所 / 下関市 【共同申請】
功績事項 鉄道貨物輸送の促進に関する社会実験(インセンティブ補助事業)

温室効果ガス排出量増加による、地球温暖化が問題となっており、モーダルシフトへの対応が求められている。環境にやさしい輸送手段である鉄道輸送の利用促進を目的とし、下関市・主要顧客・船会社・利用運送事業者などと共同で「下関貨物駅使用促進協議会」を設置した。協議会での検討結果をもとに、平成 21 年度、市で鉄道利用促進に関する社会実験として、利用者に対するインセンティブ補助事業を実施し、モーダルシフトに大きな成果を与えた。

日本物流記者会賞
物流連会長特別賞

お問合せ先

一般社団法人 日本物流団体連合会 物流環境大賞事務
〒100-0013 東京都千代田区霞ヶ関3-3-3 全日通霞ヶ関ビル5階
電話:(03)3593-0139 / FAX:(03)3593-0138
メールでのお問い合わせはこちら

過去の受賞者概要

第18回(平成29年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第17回(平成28年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第16回(平成27年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第15回(平成26年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第14回(平成25年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第13回(平成24年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第12回(平成23年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第11回(平成22年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第10回(平成21年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第9回(平成20年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第8回(平成19年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第7回(平成18年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第6回(平成17年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第5回(平成16年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第4回(平成15年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第3回(平成14年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第2回(平成13年度)「物流環境大賞」受賞者の概要
第1回(平成12年度)「物流環境大賞」受賞者の概要